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ある日のセックス

第6章 アンバランス

 Y字バランスは、バレエをやってる彼女の朝晩の日課だ。彼女は自分の頭の上にあるクビレた足首を更に引き寄せた。
 
 彼女の脚が、Y字からI字に変わる。
 
 俺は彼女の長い足元に跪き、白いクロッチを横にずらした。お腹にある柔らかそうな草の下は、キュッと縦に伸びて薄くなったその唇をつぐんでいる。
 
 彼女の見開いた目が俺を見た。
 
 ゾクリ、と身体が震えた。
 
 ちゅっ、とそこに口づける。
 
 あん、と彼女は吐息をウクッと呑んだ。唇をキュッと結んだ。
 
 唇でゴム製のような彼女のそこを辿る。捲るように舌先を押し込んだ。
 
 ツウッ、と彼女のそこに蜜が滲む。俺の舌が溢れる蜜を掬う。
 
 彼女がバランスを崩した。
 
 俺は立ち上がり、足を上げたままの彼女を壁に押し付けて窮屈な彼女の部分に、熱くなった俺をねじ込んだ。
 
 クウッ……、という苦しげな声を何度も聞きながら彼女を突いた。
 
 彼女は床に崩れ落ちた。
 
―fin― 
 

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