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びっくり事件簿

第10章 結婚:ケース1

スーパーマーケットのパート店員Aさんの場合。

それは私が大学卒業したての頃のお話です。当時の私は、自宅から徒歩5分ぐらいの場所にあるスーパーで、パートで働きながら簿記の学校に通っていました。
そこの職場で、ある一人のパートさんが、仕事仲間の別のパートさんと話しているのがたまたま聞こえてきたことがありました。
聞こえてきた話の内容をまとめると【3回結婚したけど3回とも離婚してしまった】【子供たちはみんな独立したので、もう子育ては卒業している】【男には懲りたので結婚はもうしない。余生は一人で生きていく】みたいなことでした。私の感想は、ただただ「凄い人だなぁ~」ぐらいのものでした。この時は。
びっくりしたのは、この会話を聞いたのち、1,2年後ぐらいのころのことです。その時、既に私は転職していてそこのスーパーでは働いていなかったのですが、家の近所なので買い物には行くわけです。で、たまたまそのパートさんのレジに並んだのですが、名札が!名字が!!

名札に書かれていた名字が当時と違っていたのです。

…えっ?えぇっ?!
まさか、3度の離婚にもめげずに、ついに4度目の結婚した?!

本人に確認をしたわけではないけれど、名字が変わっていたということは、そういうこと…ですよね、恐らく…。

それからしばらくして、そこのスーパーでその方を見なくなったので、その後のその後は知りません。
でも、2度あることは3度ある……4度、5度??
どこかで、また違う名字で暮らしている…かもしれません。

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