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勾引かしの罪

第1章 episodeⅠ

新宿駅での待ち合わせ。


時間は午後二時を過ぎたくらい。

電車を降りた私は、歩きながら時間を確認し、改札へと急ぐ。


本当だったら彼氏とお出かけの予定が入っていたこの時間に私が新宿にいるのには、ほんの少しだけ秘密がある。






三日前のこと、暇つぶしに動かしていたTwitterの裏垢で、ちょうどやり取りをしていた一人の男性から、遊びの誘いが来た。



刺激のない時間が過ぎていく毎日。

彼氏のことが頭に浮かびつつも、背徳感という刺激に抗うことが出来なかった。

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