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銀河巡礼

第7章  五の月




ひとつは窓辺に

もうひとつはテーブルの上…


ねじを巻きながら次々と

ありったけのオルゴールを

部屋に散らし置く



旋律はとけ合い 形を変え

音ははじける

灰色の空に色がさす



行き場を失った時を抱きながら

私は踊る






(了)


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