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銀河巡礼

第8章  六の月




南極へ下り立つ時に履くブーツ
宇宙から地球を見る時に使う双眼鏡
砂漠のオアシスで水を飲むためのグラス


エトセトラ、エトセトラ…


パンよりも
ミルクよりも
心をとらえて離さないものたちは
きっと
君たちには今いらないもの


けれど
そんなものが僕を夢に遊ばせて
やさしい眠りを与えてくれる


そうして 僕は生きている






(了)


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