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銀河巡礼

第15章  一の月 Ⅱ




泉を探したいなら
足元ばかり見ていてはならない
と、彼女は云う


五感を澄ませ
風の声を聞かなくてはと



私は目を閉じ
枯れ葉の舞うなか 素肌をさらす


ああ、聞こえる
私をいざなう太古からの声が
蒼く息づく森の奥を指し示すのを…



そして私は
踏み出す踵に熱をこめる






~踵



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