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｢妊婦の私一人を家に帰したらぁ
真由美さんの心証悪くしちゃうよぉ。
『うちの嫁は薄情なのよ』って
近所で噂されちゃうよぉ？いいのぉ？｣


こうなったら何を言っても
暖簾に腕押し状態。


｢はいはい、分かったから。
大人しくしててよ、絶対ね｣

｢はぁいッ。お姉ちゃまッ｣


珠理にライン出来ないまま
到着してしまった。

ここまで来たら、いっか、連絡しなくても。

料金を払い、タクシーから降りる。


｢ぁッ、珠理居るみたいッ。フフッ…｣


珠理の部屋の灯りはついている。