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怖い女

第3章 episode3

達也side…


「達也さんッ。お待たせしましたッ。
このままランチしませんか?」


彩佳と話していた恵梨香の左の頬が
赤くなっていた。

だけど僕は、それには触れなかった。


「会社や営業先で僕を下の名前で呼ばないで」


むしろ突き放す。

彩佳を不安な気持ちにさせたくない。


「はぁい…風間課長…ぁッ、でもぉ
プライベートは”達也さん“でいいですよね?」

「それは好きにすればいい」

「タメ口でもいいですかぁ?」


恵梨香が僕の顔を覗き込む。


「それも好きにすればいい」


なんて可愛い顔をしていやがる。

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