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同居人は教えたがりな奉仕者

第3章 普段聞かないこと

豆腐を深皿に取り、タレを上からジャバジャバとかけて、冷凍の刻みネギを乗せる。

「よし、完成!!」

「なら酒持ってくな。翼はビールだろ?」

「おう!2本目からは発泡酒でも何でもいいんだけど最初はな~」

「ま、分からんではない」

拓海がビールを2本持ち、俺が残りの食べ物を運んで、夕食兼宅飲みが始まった。

「唐揚げ、ウマッ!」

「だろ?あの店のは少し味濃いめで、ビールに合うんだよな」

トースターで温め直したから、サクサクが復活してるし。

唐揚げを一口かじり、ビールで流し込む。

「はー…サイコー」

「食べに行ってもよかったけど、こっちで正解だったかもな」

拓海の言葉に「だろ?」って相槌をうつ。

映画を見終わった後。

まだ夕飯には早い時間だから、夕方までどこかで時間潰して食べて帰るか、家に戻って自炊するか、家の近所で食べに行くかの3択になった。

昼飯をおごってもらったから、夕飯まで外食ってのがな~。


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