
※私はドMじゃありません!
第6章 round6.縛りプレイ
「でもこれまだ解けてないよ」
彼が放り出した帯の残骸を手に取り、自分が作成した結び目の固さに嘆く。
「じゃあ、それほどいてて、もう一本準備するから」
(もう一本?)
彼が自分が着ている浴衣の帯をはずす。
私が大好きな、割れた腹筋が目に入って顔が熱くなる。
「もう一本て…」
「じゃあ、足首と手首くっつけて?」
「!!!!」
エロの知識が皆無ではない私は、一瞬で全てを理解し、逃げる準備をする。
が、お約束のように彼に押さえつけられてしまう。
「ねえ!!!なにもしないよね!?ゲームだよこれただの!!」
「なにもしないなにもしない。」
そう言ってほんとになにもしなかったことなんて一回もないだろ!ばかやろう!
私が喚いている間にも、右手首と右の足首がくっつき、驚くほどの早技で固定されて行く。
