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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第6章 求めちゃう

志桜さんはあたしにキスをする。



あたしは彼の舌の動きに合わせてまとわりつくように自分の舌を絡める。



あ…気持ちいい。



「ン…ふぁ…」



ちゅっ、ちゅく…



あたしは自分から舌を絡ませる。



どうして、こんなに気持ちいいの?



頭がぼうっとしていて、だんだんと眠気が襲ってきた。



あたしは、キスをしながら朦朧としていた。



キモチイイ…



もっと、したい。



もっと、激しいのがほしい。



もっと、もっと、もっと…



「ほ、しい…志桜さん…もっと、ほしい…」



ちゅぷ…



「ふあっ…」



首筋を舐められてゾクゾクする。



「綺麗だよ。優依、綺麗だ」



「ん…」



ビクッ…



全身で感じてる。



彼の肌が直接触れるところから、熱が伝わってくる。



あたしは気づいたら彼の背中に手を回して、自分からぎゅっと抱きついていた。



「優依…優依…」



志桜さんがあたしの名前を何度も呼ぶ。



その声もすごく心地いい。



「あ…」



気持ちよくて、とろりと眠気が襲う。



あたしの腕は力を失ってベッドに放り出された。



薄れていく意識の中で、彼の声がかすかに聞こえたような気がする。



「次は君がイキ狂うまで、抱いてあげるよ」



その意味を、あたしはよく理解していなかった。









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