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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第8章 奪われて…

「いやっ!」



あたしは叫びながら志桜さんに抱きついた。



なんで…



こんなに、体温が熱いのに…



「志桜さん、ダメだよ。死なないって約束したじゃない!」



「優依…」



彼はあたしを抱きしめたまま頭を撫でる。



「すぐには死なないよ。優依がそばにいてくれたらきっと生きていける」



彼は穏やかに笑っている。



「志桜さん…」



ずるいよ。



こんなの、あたしが一番逃げられない状況だ。



「優依、優依…」



彼はまた、あたしの名前を呼びながらキスをした。



あたしの頬や首筋や鎖骨や胸に、たくさん。



ちゅっ…ちゅく…ちゅっ…



「や…ダ、メ…あっ…」



感じちゃう。



もう体はぐったりしているのに、まだあたしは敏感なの?



「もぉ…ゆる、して…」



快楽に堕とされながら、あたしはだんだん意識がなくなっていく。



「志桜さん…あたし、眠い…」



体に力が入らない。



ほとんど、わからなくなっていく。



心は悲鳴を上げている。



これ以上は無理だって、思っても…



あたしの体はこのまま快楽に支配されたいと願った。



そしてあたしは…



「う、はぁ…ああぁ…!」



ビクビクビクン!



何度目かの絶頂で意識を手放した。







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