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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第9章 彼氏だけど…

「ん…あぁ…」



ちゅぷ…くちゅ…



薄暗くなってきたあたしの部屋。



照明も点けずに、あたしは志桜さんとベッドの上で抱き合った。



ふたりとも裸の状態で肌と肌をぴったりと重ねてキスをしたり、お互いに触り合う。



あたしたちは繋がることをせず、ただ抱き合った。



それでも、彼が触れるとあたしはとても敏感に反応して、体が火照った。



それは志桜さんも同じで…



「ハァ…優依、優依」



彼は荒い呼吸をしながらあたしの名前を呼ぶ。



あたしの髪を撫でて、頬を撫でて、キスをしてくれる。



「あ…志桜さん…気持ちいいよ」



触れられてるだけなのに、快感で震えちゃう。



「優依…ネックレス外したの?」



「あ…」



ネックレスはあの時取れちゃったんだ。



回収はしたけれど、もう身に付ける気がしなくて、バッグに入れたままだ。



あたしは答える代わりに志桜さんの顔を両手で抱えてキスをした。



「な、にも…訊かないで…今は」



満たされたい。



あなたでいっぱいにされたいの。



「…優依」



「ンあっ…」



志桜さんがあたしの首筋から胸元に舌を這わせながら、ちゅうっと強く吸い付いた。



「ああぁ…」



この快感に、溺れちゃう…



あたし、この人じゃなきゃ、ダメなんだ。







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