
ぼっち─選択はあなたに─
第20章 伯爵の屋敷
「ちょっ……」
「嘘でしょ……あんた、胸小さすぎじゃない!?」
「!」
「よくこんなペチャパイでここに来れたわね!?」
信じられない!と失礼極まりないことを言うエマの胸を見ると、谷間ができるほど胸が大きくて驚いた。どうやら着痩せするタイプらしい。しかもよく見れば胸元には歯形のようなものが浮かんでいる。
「あの……その歯形……」
「ああ、これ? 羨ましい?」
「?」
「これはね、ザッハ伯爵様の歯形よ」
「!?」
ふふっと笑うと、エマは得意気に話し始めた。
「ザッハ伯爵様ったら、あたしのおっぱいが好きみたいでね……週に一回は抱いてくれるの」
「!!」
「この歯形はザッハ伯爵様があたしを抱いてくれた証拠……。でもすぐ消えちゃうから、この前は噛みちぎれるほど強く噛んでもらったのよ」
その話を聞いて、ヒカルは血の気が引いていくのを感じた。そして混乱する。
(メイドって? メイドって、そっちの……?)
だとしたら自分はとんでもない賭けをしてしまったかもしれない。
「あんたもザッハ伯爵様に気に入られたかったら、まずは胸を大きくすることね!」
「……ない……」
「え?」
「気に入られたくないっ……!」
ヒカルはエマを押し退けて、部屋を飛び出した。
「嘘でしょ……あんた、胸小さすぎじゃない!?」
「!」
「よくこんなペチャパイでここに来れたわね!?」
信じられない!と失礼極まりないことを言うエマの胸を見ると、谷間ができるほど胸が大きくて驚いた。どうやら着痩せするタイプらしい。しかもよく見れば胸元には歯形のようなものが浮かんでいる。
「あの……その歯形……」
「ああ、これ? 羨ましい?」
「?」
「これはね、ザッハ伯爵様の歯形よ」
「!?」
ふふっと笑うと、エマは得意気に話し始めた。
「ザッハ伯爵様ったら、あたしのおっぱいが好きみたいでね……週に一回は抱いてくれるの」
「!!」
「この歯形はザッハ伯爵様があたしを抱いてくれた証拠……。でもすぐ消えちゃうから、この前は噛みちぎれるほど強く噛んでもらったのよ」
その話を聞いて、ヒカルは血の気が引いていくのを感じた。そして混乱する。
(メイドって? メイドって、そっちの……?)
だとしたら自分はとんでもない賭けをしてしまったかもしれない。
「あんたもザッハ伯爵様に気に入られたかったら、まずは胸を大きくすることね!」
「……ない……」
「え?」
「気に入られたくないっ……!」
ヒカルはエマを押し退けて、部屋を飛び出した。
