
ぼっち─選択はあなたに─
第30章 ヒカルの選択
「クロード、私っ……ずっと会いたかった……!」
いつ目が覚めてもいいように、クロードの姿をもっと目に焼き付けたいのに、視界が涙で歪んで見えない。
「……ヒカルっ……」
私はクロードに強く抱きしめられた。
「俺もずっとヒカルに会いたかったっ……」
「!」
「ヒカルが急にいなくなって俺は……初めて自分の気持ちに気づいたんだ」
「クロードっ……」
夢みたい、クロードに会いたかったなんて言われるなんて……。それにこんなにハッキリと温もりを感じることができるなんて不思議──ってあれ?
よく見れば私の目の前にいるのは、黒髪の青年だった。それに瞳の色も違う。
どうして?
さっきはクロードに見えたのに……。
これは夢じゃないの?
「……だから聞いたんだ、俺がわかるのかって」
クロードは呆然とする私を察して、そう言った。
「これが俺の本当の姿だ」
「えっ!? ……そんなだって……久遠さんは私以外、みんな肉体がないってっ……」
「俺もそう思ってた。でも久遠に言われたんだ、君は肉体を捨てることを迷っていただろうって」
「!」
「だから俺はこうして生き返った」
そう言うと、クロードは私の手を取って自分の胸へと触れさせた。ドクンドクンとクロードの心臓が波打つのを感じる。
「動いてる……」
「ああ」
「……本当に?」
まだぼんやりする私を見て、クロードは真剣な表情で見つめてきた。
「じゃあ、確かめてみるか?」
そう言って、私の頬に手を添えた。
いつ目が覚めてもいいように、クロードの姿をもっと目に焼き付けたいのに、視界が涙で歪んで見えない。
「……ヒカルっ……」
私はクロードに強く抱きしめられた。
「俺もずっとヒカルに会いたかったっ……」
「!」
「ヒカルが急にいなくなって俺は……初めて自分の気持ちに気づいたんだ」
「クロードっ……」
夢みたい、クロードに会いたかったなんて言われるなんて……。それにこんなにハッキリと温もりを感じることができるなんて不思議──ってあれ?
よく見れば私の目の前にいるのは、黒髪の青年だった。それに瞳の色も違う。
どうして?
さっきはクロードに見えたのに……。
これは夢じゃないの?
「……だから聞いたんだ、俺がわかるのかって」
クロードは呆然とする私を察して、そう言った。
「これが俺の本当の姿だ」
「えっ!? ……そんなだって……久遠さんは私以外、みんな肉体がないってっ……」
「俺もそう思ってた。でも久遠に言われたんだ、君は肉体を捨てることを迷っていただろうって」
「!」
「だから俺はこうして生き返った」
そう言うと、クロードは私の手を取って自分の胸へと触れさせた。ドクンドクンとクロードの心臓が波打つのを感じる。
「動いてる……」
「ああ」
「……本当に?」
まだぼんやりする私を見て、クロードは真剣な表情で見つめてきた。
「じゃあ、確かめてみるか?」
そう言って、私の頬に手を添えた。
