
ぼっち─選択はあなたに─
第8章 カボチャ祭り
「……ごめんなさいっ……」
まさかそんな三日間も眠っていたなんて。
それに自分がレイナの言うことを聞かずに立ち止まってしまったからシャドーに襲われてしまったのに……まさかそこまで心配してくれていたなんて。
「どうしてヒカルが謝るのよ。謝らなければいけないのはこっちよ。クロードの声に似てるからって、シャドーの声に近づいてしまったんだもの……ごめんなさい。それにヒカルはシャドーを倒してくれたじゃない! どうやって倒したのかはよく覚えてないけど、そのおかげで私は今こうして生きていられるのだから、むしろ感謝しているわ」
そう言うと、レイナはヒカルの両手をギュッと握りしめた。
「あなたは命の恩人よ」
「……っ……」
なんか変な感じだ。
てっきり「あなたのせいよ!」って罵倒されるかと思ったのに──。
「そうだ、お腹すいたでしょ? カボチャスープを作ったの。あなたの服はクローゼットの中に置いてあるから、着替えたら下りてきて」
レイナは笑顔でそう言うと、軽やかに階段を下りていった。
「……わしからも礼を言う」
「!」
まだそこにいたんだ、とヒカルは老人に振り返った。
「あの日、お主がわしの声に気づいてくれたから、わしは討伐隊に気づいてもらえたんじゃ」
「えっ……じゃあ唸っていた人って……」
「わしじゃ。わしはモンブラン城から命からがら逃げてきたんじゃ」
「!」
まさかそんな三日間も眠っていたなんて。
それに自分がレイナの言うことを聞かずに立ち止まってしまったからシャドーに襲われてしまったのに……まさかそこまで心配してくれていたなんて。
「どうしてヒカルが謝るのよ。謝らなければいけないのはこっちよ。クロードの声に似てるからって、シャドーの声に近づいてしまったんだもの……ごめんなさい。それにヒカルはシャドーを倒してくれたじゃない! どうやって倒したのかはよく覚えてないけど、そのおかげで私は今こうして生きていられるのだから、むしろ感謝しているわ」
そう言うと、レイナはヒカルの両手をギュッと握りしめた。
「あなたは命の恩人よ」
「……っ……」
なんか変な感じだ。
てっきり「あなたのせいよ!」って罵倒されるかと思ったのに──。
「そうだ、お腹すいたでしょ? カボチャスープを作ったの。あなたの服はクローゼットの中に置いてあるから、着替えたら下りてきて」
レイナは笑顔でそう言うと、軽やかに階段を下りていった。
「……わしからも礼を言う」
「!」
まだそこにいたんだ、とヒカルは老人に振り返った。
「あの日、お主がわしの声に気づいてくれたから、わしは討伐隊に気づいてもらえたんじゃ」
「えっ……じゃあ唸っていた人って……」
「わしじゃ。わしはモンブラン城から命からがら逃げてきたんじゃ」
「!」
