
ぼっち─選択はあなたに─
第12章 バトルトーナメント【1回戦】
『ご来場の皆様、大変お待たせしました! ワタクシ、司会のユッキーメです! 第2回バトルトーナメント、いよいよ始まりますよぉ~!』
バトルトーナメント会場の闘技場にユッキーメの甲高い声が響く。
すると観客席から「ユッキーメちゃーん!」とユッキーメファンクラブの男たちの声援が上がった。
(ユッキーメさん!?)
ヒカルは特別席からその声を聞いて驚いた。
(まさかバトルトーナメントの司会をしていたなんて……ザッハ伯爵のもとで働き始めたのは本当だったんだ)
シャドーを倒す不思議なアイテムをくれたユッキーメ。もしかしたら味方かもしれないと思って探していたのに、ヒカルは残念な気持ちで一杯になった。
特別席からは石畳のリングがよく見える。一般の観客席はそのリングをぐるりと囲んでおり、遠くの方にレイナとリュージンの姿が見えた。
闘技場に入るなり、ヒカルだけ特別席に案内されてしまったのだ。
そしてすぐ側にはザッハ伯爵がいる。
(これって、クロードが負けるのを前提としているよね。嫌な奴! クロードはそう簡単に負けないんだからね!)
ヒカルはメイドに肩を揉まれながらワインを嗜むザッハ伯爵を睨み付けた。
『さあ~、まずは挑戦者たちの入場で~す!』
ユッキーメが合図を送ると、「パンパカパッパパーン!」と盛大にトランペットが鳴った。
すると続々とバトルトーナメントに出場する挑戦者たちがリング場に現れた。
バトルトーナメント会場の闘技場にユッキーメの甲高い声が響く。
すると観客席から「ユッキーメちゃーん!」とユッキーメファンクラブの男たちの声援が上がった。
(ユッキーメさん!?)
ヒカルは特別席からその声を聞いて驚いた。
(まさかバトルトーナメントの司会をしていたなんて……ザッハ伯爵のもとで働き始めたのは本当だったんだ)
シャドーを倒す不思議なアイテムをくれたユッキーメ。もしかしたら味方かもしれないと思って探していたのに、ヒカルは残念な気持ちで一杯になった。
特別席からは石畳のリングがよく見える。一般の観客席はそのリングをぐるりと囲んでおり、遠くの方にレイナとリュージンの姿が見えた。
闘技場に入るなり、ヒカルだけ特別席に案内されてしまったのだ。
そしてすぐ側にはザッハ伯爵がいる。
(これって、クロードが負けるのを前提としているよね。嫌な奴! クロードはそう簡単に負けないんだからね!)
ヒカルはメイドに肩を揉まれながらワインを嗜むザッハ伯爵を睨み付けた。
『さあ~、まずは挑戦者たちの入場で~す!』
ユッキーメが合図を送ると、「パンパカパッパパーン!」と盛大にトランペットが鳴った。
すると続々とバトルトーナメントに出場する挑戦者たちがリング場に現れた。
