
ぼっち─選択はあなたに─
第12章 バトルトーナメント【1回戦】
しかしアズサは余裕で攻撃をかわす。
さっきの高速回転より動きが遅いため、フライパンと鍋が多少体に当たってもダメージは少なかった。
『おっとぉ~! アズサ選手、余裕の表情です! 対してレシピェール選手、疲れが出てきたのか動きが遅くなっている~!』
「ハアハアッ、ちょっと休憩よ。前半飛ばしすぎちゃったわっ」
怒りもおさまってきたようで、レシピェールはもとのオネエに戻っていた。
その隙をついて、アズサが数本の矢を持って弓を構える。しかしすぐには矢を撃たない。呼吸を整え、目を閉じ、意識を集中させる。
『んん!? アズサ選手の様子がっ……。なんだかアズサ選手の体の周りからオーラが出ているように見えます!』
アズサはカッと目を見開くと、
「蛇光流星群(じゃこうりゅうせいぐん)!!」
と、数本の矢を上空に向けて撃ち放った。
「なっ……」
上空に消えていく矢を見上げ、レシピェールや観客は呆気にとられる。
『アズサ選手、どうしたんでしょうか!? 矢は一体どこに行ってしまったんでしょうか!?』
レシピェールがアズサを見てクスリと笑う。
「どこ撃ってるのよ。もしかしてアタシの『魅惑のローリン♪クッキング☆風そよぐエプロン』攻撃で頭打っちゃったかしら~?」
「めんどいからさ、一気に片付けちまおうと思って」
すると、上空にキランと何かが光った。
さっきの高速回転より動きが遅いため、フライパンと鍋が多少体に当たってもダメージは少なかった。
『おっとぉ~! アズサ選手、余裕の表情です! 対してレシピェール選手、疲れが出てきたのか動きが遅くなっている~!』
「ハアハアッ、ちょっと休憩よ。前半飛ばしすぎちゃったわっ」
怒りもおさまってきたようで、レシピェールはもとのオネエに戻っていた。
その隙をついて、アズサが数本の矢を持って弓を構える。しかしすぐには矢を撃たない。呼吸を整え、目を閉じ、意識を集中させる。
『んん!? アズサ選手の様子がっ……。なんだかアズサ選手の体の周りからオーラが出ているように見えます!』
アズサはカッと目を見開くと、
「蛇光流星群(じゃこうりゅうせいぐん)!!」
と、数本の矢を上空に向けて撃ち放った。
「なっ……」
上空に消えていく矢を見上げ、レシピェールや観客は呆気にとられる。
『アズサ選手、どうしたんでしょうか!? 矢は一体どこに行ってしまったんでしょうか!?』
レシピェールがアズサを見てクスリと笑う。
「どこ撃ってるのよ。もしかしてアタシの『魅惑のローリン♪クッキング☆風そよぐエプロン』攻撃で頭打っちゃったかしら~?」
「めんどいからさ、一気に片付けちまおうと思って」
すると、上空にキランと何かが光った。
