テキストサイズ

新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第2章 入学式



聖輝『ハァ…明日から学校かぁ……』


不良高なんて…


本当に通えるのかな……


『聖輝…』


聖輝『えっ…?』


『聖輝…こっちよ…』


聖輝『おっ…お父さん…お母さん…?』


何でここにいるの…?!


父親『聖輝…お父さん達はな…姿は見えなくてもお前のそばにずーっといるぞ。』


母親『そうよ…あなたのそばでずっと見守っているわ…』


聖輝『お父さん…お母さん…ぐすっ…』


父親『聖輝…お父さん達からのお願い…聞いてくれるか?』


聖輝『お願い…?』


父親『学校を…辞めないでほしい。」


聖輝『えっ…?』


父親『確かに…あの高校はひどく荒れているし、俺の大嫌いな不良しかいない…そんなところに我が愛する息子を通わせるなんて以ての外だ!』


父親『って言いたいところだけど…鷹人の事だ…きっと聖輝の将来のことを考えて提案してくれたことだろう。』


父親『あいつは面倒見が良くて人情溢れてるところがあるからな…適当なことはしないし言わない。』


父親『俺の息子だって分かっていても…真剣に向き合ってくれるから…』


父親『だから、あいつの事を信じて…学校生活を送ってほしい…』


聖輝『お父さん…』


母親『不良高なんて…聞くだけでも怖いところだけど…でも、聖輝なら大丈夫。』


母親『だって、すごく優しくて…思いやりがあって…そして真っ直ぐなその性格があれば、きっと馴染めるはずよ。』


母親『あなたにはあなたにしかない魅力があるんですもの。』


聖輝『お母さん…』


父親『聖輝、お前にはお父さんとお母さん…鷹人や親父が付いている。』


父親『だから、堂々と胸張って学校に行くんだ!』


聖輝『…うん…僕…頑張ってみる!』


母親『そう…その気持ち…その気持ちを大切にしてね…』


聖輝『待って…嫌だ…行かないで…』


父親『聖輝!何が起ころうが俺達がお前を守る…』


母親『聖輝……愛しているわ……』


聖輝『やだ…もっと一緒にいたいよ…ねぇ…行かないで…!!』

ストーリーメニュー

TOPTOPへ