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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第4章 狂犬



その日の夜、僕は『しのぶ』に泊まることにした。


鷹人「いやぁ、お疲れさん!」


聖輝「お疲れ様でした!」


裕子「聖輝くんがウチで働いてくれてすごく助かるわ。」


聖輝「いえいえ、そんな…」


春樹「ハァ…」


鷹人「何だ?ため息ついて…」


春樹「いや、明日のテスト全然勉強してないからやばいなって…」


裕子「まぁ、明日テストなの?」


春樹「うん…」


聖輝「そういえば…僕のところもテストだ…」


春樹「さが高ってテストあるの?」


聖輝「そりゃあるよ!高校なんだし。」


鷹人「まぁ、さが高なんて正味喧嘩メインの学校だから勉強しなくても大丈夫だろ!」


裕子「そうなの?」


聖輝「いやぁ…実力テストだからなぁ…」


春樹「さが高のテストってどんな感じなんだろうね?」


鷹人「きっと小学生レベルの問題が出るだろ!」


裕子「あら、案外他の高校と変わらないテストかもしれないわよ?」


鷹人「まさか!さが高に限ってそれはないだろ〜!」


聖輝「ハァ…どうしよう…不安になってきた…」


春樹「だよな、範囲が決められてないから自分の実力が試されるもんな…」


鷹人「お前らなぁ…心配しなくても大丈夫だって!」


裕子「勉強するのもいいけど、あまり遅くならないようにね。」


春樹「うん、ありがとう。」


聖輝「よし、とりあえずもうちょっと数学復習しとこ…」


春樹「おっ、じゃあ俺も苦手な英語を復習しとこ。」


その後、僕達は1時間ほど黙々と勉強して眠りについた。

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