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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第3章 百合?

ドサッ

いつの間にかベッドに
放り投げられてしまいました

「お前、ちゃんと食ってんの?
 軽すぎ」

要様こそ
その線の細さは罪ですよ

確かに
極貧一家でしたから
栄養状態は良くないですけれども

要様の乱暴な言葉遣いも良くない!
美女に似つかわしくないじゃないですか

って
心の叫びのつもりが
うっかり
声に出てしまいました。

「ほぉ
ご主人様に向かって、説教?
 
言い度胸だね。
思い知らせてやるよお前の立場をな……」

要様が覆い被さって
私の両腕を
頭の上でひとまとめにしてしまいました。

なんという力でしょう。
ちっとも動けません。

美人を怒らせると
すごい迫力です。

私の器量が悪すぎるばかりに
要様を怒らせてしまいました。

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