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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第3章 百合?

「芯から熱くなっただろ?」

熱を含んだ要様の瞳が、
悪戯っ子のように細められ

ゆっくりと身体を離すと
颯爽とお屋敷の中へと
入っていかれたのでした。

私は、熱くなりすぎた身体を
自分で抱きしめ
要様の言葉を思い出します。

どうやら
奴隷から召使いへと
昇格のようです

信用されているのなら
その期待に
応えるしかないじゃないですか!

なぜ
会ったばかりの私を
信用してくださるのかは謎ですが…

要様の不器用な優しさに
甘酸っぱい感情で満たされ

一生、要様にお仕えしようと
心に決めたのでありました。

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