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ゆがんでるね

第1章 検査

ロエ星人の侵入を地球が許してから数年が経過した。
発覚当初はそれは大騒ぎとなったものだが、直接的な害が少ないことがわかると、人々は次第に落ち着きを取り戻し、その存在は日常に紛れてしまうようになった。
彼らは、地球上の生命体に寄生するが、宿主を殺してしまうことはなく、趣味嗜好に変異をきたす程度であった。
ある種のウイルスと比べれば、視覚によって認知しづらい点においては同じであるが、死に至ることはなく、一般社会生活にも影響が少ないものであった。

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