テキストサイズ

星の君と氷の私

第2章 2

気づいたら保健室のベットに寝ていた

あれ…どうしてここに…いるんだっけ?

思い出そうとするけど…頭が痛い

「大丈夫?」

声のした方を見るとそこには彼が座っていた

どうして…ここに?

なんで…

「心が教えてくれたんだよ、中野さんが危ないかもって。探してたら過呼吸になって倒れている中野さんを見つけた」

そうだったんだ…

やっぱり西条さんはいい人なのかもしれない

他の人とは違うのかな…

「吸引器探すためにバックの中見ちゃったんだけどさ…これって司って人?」

相田くんが持っていたのは私と司が2ショットで
写っている写真だった

「なんで相田くんが司を知ってるの!?」

「え、中野さんが倒れる前にその司って人に助けを求めていたからさ」

あぁ…そういうことか

私はまだ司の事が好きなのかな

じゃなきゃ、自分が辛い時に助けを求めないよね

でも…もう彼はここには…

ふわぁ、優しい石けんの香りがして温かいぬくもりが包み込んでくれる

え…抱きしめられてる!?

え、なんで?

「ちょっ…やめて…」

「だって泣いてるじゃん」

「え…」

相田くんに言われて気づいた

私の瞳から涙を流していることを

泣いたのは…久しぶりだ

前回泣いたのは…確か…

ズキズキ、凄い激しい頭痛が襲ってきた

まるでこれ以上思い出すなって言っているみたい

頭も痛いし…なんでか知らないけどさっきから
涙が止まらない

ストーリーメニュー

TOPTOPへ