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❇️片暉の残照❇️

第12章 お茶会と緊張の挨拶


「本日はわたくしの主催するお茶会に参加頂き誠にありがとうございます――――」


お茶会はロミ様も挨拶から始まった――――、その横にはロミ様より少し背の低い黄金色のフワフワな髪を肩すぎまで伸ばし、水色の瞳が太陽の光を浴びてキラッと黄金に光る少年が立っていた。


「――――この度社交界デビューをいたします、王位継承第3位の“コーテル・ゴルドガ”です。これから、社交界へと出向く機会が増えると思うのでよろしくお願いいたします」



ロミ様の紹介で一歩前へでたコーテル様は堂々と挨拶をしフワフワで綺麗な髪をスッと耳にかけた。


兄弟だから髪質が一緒である!


しかし、弟のコーテル様は髪を伸ばし…どことなく王様に似せているような感じもした。


しかし、格好を真似ているだけ――――に、とどまっていて…なんだか浮いて見える。


王様はストレートでサラサラヘヤーの濃い黄金色であるから…コーテル様とは根本的に髪質が違う訳で、似せたくても似ないのが当たり前である――――しかし、服装とか…胸元の花とかが、寄せているのが素人の私でもわかってしまうほどだった。




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