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❇️片暉の残照❇️

第12章 お茶会と緊張の挨拶


ティーセットを配る近くにいた私は、そのメイドに声をかける――――。


「どうしましたか?何か…不備でも?」



「///あっ、いや――――…お嬢様の好きな…紅茶が用意されていないと…言うので……、どうしたら…」


メイドは酷く青ざめオロオロしている――――、まだセットを配り始めたばかりでそのメイドは目立たないが…配膳が済めば配られていないこの子も主も目立ってしまう!



「お嬢様の好きな茶葉は何ですか?」


「香りが強く出るタイプを好みます……なので――――」


メイドは個性の強い茶葉を好むと言うお嬢様の事を教えてくれた。


しかし、銘柄にこだわっている訳ではないらしく味と香りに重点を置いていた。


「でしたら――――…コレとコレをブレンドしたものをお出ししたらよいのでは?お嬢様好みの味に近いかと…」


「///あっ、ありがとうございます!あっと……あの…貴女…様は…」



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