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❇️片暉の残照❇️

第3章 不思議な娘


「そんな――――…私を公爵家として迎え入れてくださった皆さんには感謝しているんです。いつも美味しい食事をありがとうございます。これからもよろしくお願いします」


私は、頭を下げると「お嬢様!?」と、厨房から慌てる声がした!


「あっ、えっと――――よろしくお願いいたします」


私は、あわててドレスの端を摘み軽く膝を折り令嬢らしい挨拶をした。


が、頭を深々と下げてからのその仕草に皆が笑った。


「テイス様ったら…」


それを見ていたニコルは呆れたように私を見て諦めたように笑った。


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