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雷鳴の夜

第26章 別離

一つだけ納得いかない事がある

「翔…俺の養子になるのは嫌か?」

「別に嫌じゃないよ手続き面倒くさいだけ」

さらりと言う

「別に手続きなんて俺がするし」

なおも食い下がって聞けば

「学校で名字が変わったら説明がめんどい」

今どきの子供らしい解答なのか?

「だったら高校入学の時にするか?」

「え〜⁉いいよ〜
どうせ結婚したらまた変えるだろうから」

スルスルとかわされている気もするが…

翔がそれでいいなら仕方ない

「いつでも養子にする準備はできてるからな」

「ん…考えとくよ」

そのまま寝てしまったのか目を瞑る

一体何を考えているのやら…

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