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雷鳴の夜

第39章 二つの顔

気を失ってる翔ちゃんの身体を

温めたタオルでさっと拭き

裸のままじゃと上だけ着せる

シャワーで身体を流しベッドに戻れば

端っこで丸まって

自分の身体を抱くように眠る翔ちゃん

俺が居るよって教えたくて

そっと向きを変えて抱きしめて眠る

無意識なのか俺の服を握りしめてくる

小さな子供が置いてかないでって

親の服を握るような…顔も悲しそう

ちゃんと居るよ置いてったりしないから

想いを込めて髪を梳きながらおでこにキスをして

ふわっと緩んだ表情に安心さて俺も眠る

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