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雷鳴の夜

第20章 恐怖

「その袋に入れるの?」

「…うん」

手をとめずに返事だけが返ってくる

さっきから使っている道具はなんだ?

うちにそんな物なかったぞ

「そっか…その道具どうした?」

「理科室…借りた…」

理科室?実験とかで使う乳鉢か…

学校から?そんな貸出あるのか?

「それ先生にちゃんと許可とったか?」

手が止まり首を横に振る

「そっか…見つからないうちに返せよ」

小さく頷きまた手を動かす

ほんとは叱らなきゃだめなんだろうな…

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