エッチな女子達の事情
第4章 エッチな女子達の旅行①
対する女の子も、大半の男子が振り返るほど美人だった。
ロングの黒髪で、毛先にはオレンジのグラデがあり、目はかわいいピンクだった。
このご時世にしては珍しい麻の葉模様の着物を着ており、市松柄の帯を締めている。
身長は私より低いだろう。
あと、つけ爪をしているのか女の子の方は通常よりも爪が長かった。
なんだかこの二人、男女共々容姿端麗だな。
羨ましい……
私は自分のスペックの低さに落胆した。
ああ、私、杏寿郎さんと釣り合えるのかな?
顔もそんなに美人じゃないし、周りからはブサイクって言われてるからな。
私もあの女の子みたいに美人だったらな……
そう思うと、なんだが自分が杏寿郎さんの隣を歩いているのが恥ずかしく思えてきた。
なんでそう思うのかは分からないが……
私はすっかり、杏寿郎さんと一緒にいることに引け目を感じていた。