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酔い醒めた後

第44章 車内

S.side

これ以上いてあの3人に何か聞かれたら

嘘がバレそうでさっさと楽屋を出たら

智くんが慌てて追いかけて来たから

エレベーターの前で待つ

s「ごめんね智くん」

o「へっ?なにが?」

s「智くんが忘れてるって事にした事と…」

o「あぁ…別に気にしてねぇし
翔くんは俺の為に言ってくれたんだから」

s「そうだけど…傷跡は…俺のせいだから…」

俺が付けた傷跡のせいで

智くんを困らせてしまった…

そんな俺の気持ちを直ぐに察して

開いたエレベーターに乗った途端

ピッタリと横にくっつく

なんだかその温もりに安心する

途中で乗ってきた知り合いのスタッフに

ほんとに仲良しなんですねなんて言われて

二人でふにゃふにゃと笑って誤魔化す

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