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子犬、拾いました!

第3章 雨降りの日

卵焼きをかじりながら、陽太くんに聞かれた。

「うん、ネットで荷物を頼んでね、届くのが楽しみなんだ」

「そうなんだ。良かったね」


実は陽太くんのなんだけどね。 ナイショ!




一週間後…


「ただいま」

仕事から帰宅した。

「おかえり、瑠菜さん。荷物届いてたよ。楽しみにしてたのってアレ?」

「あ、ありがとう」

リビングのテーブルに置いてくれていた。


届いたのは嬉しいけど、天気予報を見たら、ずっと雨降らないんだよね…。

「陽太くん、あの荷物、陽太くんへのプレゼントなんだ。開けてみて」

「え、嘘!? なんだろう…」


丁寧にダンボールを開けている。

「傘? 俺のがボロだって言ったから? 嬉しい!!ありがとう! しかもこれ、最新型。使うの超楽しみだよ!」

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