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不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―

第15章 キャンプの夜の秘密



その小川はとても浅くて、これなら暖かい時期にキャンプした時は小さな子供もみんなで水遊びが出来そうだ。


コウヘイ君は私たちが来たことが分かると、「サワガニ見つけた!!ちょっとこっちきてみ!」とはしゃいでいる。シュウトが興味津々で駆けつけるとそれを見つけ、ワア!と元気な声を出す。



やがて平野たち火起こし班もやってきて、手に持っている数本のビールや酎ハイを配っている。

まだ夕暮れ時ではあるけれど、私も瀬川くんも缶ビールで乾杯をした。


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日が沈むと肌寒くなり、あたりも暗くなってきたので皆でテント前に集まり火に当たったり、肉や焼きそばを焼いたりして宴が始まった。


コウヘイ君を含む数人が一発芸をやらされたり、シュウトのカラオケや踊りの披露があったりして笑いが耐えない。


3時間ほど経った頃、だいぶお酒も進んで寝始めてしまうメンバーもぽつぽつと出始めると、「寒いしそろそろテントの中に移動して、仕切り直しますか!」と平野が提案する。


紗奈はとても眠かったようで、もうひとつのテントで休むと言って退散していく。綾香ちゃんも、すでに酔っ払って眠っていた。


打って変わってシュウトは元気満々で、飲み直す大人たちのテントへサッちゃんと共にやって来た。

ひとまず大人6人ほどで改めて乾杯していると、シュウトは持参したらしいおえかき帳とクレヨンを持って満面の笑みで私に駆け寄ってくる。


「シュウト!もう、、ミライちゃんごめんねぇ、せっかくのキャンプなのに」


「いーのいーの、サッちゃんこそたまにはゆっくり飲んで楽しみなよ!」


「ほんとありがとう、多分そのうち寝ると思うんだけど」



私は飲みの語らいの邪魔にならないよう、テント内の隅の方でシュウトと寝転がりながらお絵かきを始めた。


子供がいないから親の苦労は分からないけれど、たまにこうして友達の役に立てるのはとても嬉しいし、なにより子供と遊ぶのは楽しい。

サッちゃんも楽しそうにお酒を酌み交わしている。


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怪獣を描いたり、迷路を描いて遊んだりしているうちにシュウトは眠ってしまった。


ブランケットをかけてその可愛い寝顔を見つめていると、私もまぶたが重くなってきた----…



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