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不埒に淫らで背徳な恋

第7章 【愛欲に溺れるのは不修多羅ですか?】





不修多羅(ふしだら)な自分に嫌気が差す。




離婚したらモテるって本当なの?
仕事に生きるとてんやわんやするはずだったのに……いや、適度に忙しいけども。
ありとあらゆるお誘いを受けている。




取引先や社内でも。
この前なんて新規契約取った取引先の社長に独身で恋人も居ないと言ったら結婚を前提に…なんて言われてしまった。
知り合って間もない私によく言えたものだな。




食事やデートはほぼ断っているのにモテ期到来でそんな環境に免疫のない私は正直戸惑っている。
このままお局様街道まっしぐらだと思っていたけど、自我を失わない程度なら楽しんでみてもいいか…とも思った。




結局忘れられないのなら気を紛らわすことは必要だ。
傷が癒えないのなら開き直ってみようか。
この際、ビッチにでもなる…?
待って、三十路でそれはイタイかも。




でも本当にあれから誰ともしてない。
出来ない。
出来なくなっちゃった。
あんなに淫らで性欲に溺れてた私が…?
このままだとセカンドバージンになりそうな勢いだ。




そろそろ本気で、色んな意味でヤバい……









「これ、嗅いでみてください」




次なる新商品は芸能人プロデュースの香水。
サンプルが届いたので皆で試してみる。
田中くんが手首につけたのを手に取り嗅いでみた。




「こっちもあります」と今度は月島くんの手首。
違いがわからない。




「え…?これ、売れるか!?」




「ダ、ダメですかね?」




書類に目を通しながら違和感だけが残る。
芸能人だからって名前だけで売ろうとしてない?
きっと本人はこっちに丸投げなんだろうけどこれじゃ最初は売れても在庫抱えることになりそう。




「どこが良いの?メンズ向けじゃないでしょ?少なくとも私はつけたいとは思えない」




「そ、そうですかね……」




「しかも売り文句が抱きたくなる香り…?ふざけてる?」




仕事となりゃ全て本気モードな私に時々たじろいでいる社員たち。
聞くところによるとこの芸能人、抱かれたい男No.1らしいじゃない。
それにあやかって抱きたくなる女性になろう…だって?








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