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不埒に淫らで背徳な恋

第12章 【エピローグ】





本当そう。




この瞳に弱い………




食べちゃいたくなる。




座ろうとしない私の手を引き脚の間に立たせたらそっと抱き寄せ見上げてくるの。




「お腹空いてない?何か作ろうか?」




必死に理性働かせてるのに私の手を自分の頬に当ててきた。
視線を逸らすものなら服の中に手を忍ばせてくる。
お腹をペロリと舐めたら目で煽り始めるのだ。




両手で肩を押し退け距離を取った。




考えてみれば、快くん相手に始めから理性など存在しなかったよね。




この瞳が……この唇が……この身体が……
私を求めてくれる限り抗えないことはよくわかってる。




私だって欲しい。




本当は押し倒したい。




今すぐにでも繋がりたくて疼いてる。




だけど、すぐには与えない私の性癖わかってるでしょ…?




「瑠香さんが欲しい……もう我慢しなくていいよね…?」




「ダメ……我慢して」




眉をハの字にして駄々をこねる。




「ヤダ……我慢出来ない、したくない」




「とにかく今日はダメ…怪我してるでしょ」




救急箱を直しに離れるとすぐ後を追ってきてベットの方に座らされた。
直しそびれた救急箱は下に置かれすぐさまキスしてきたけど……




「痛っ…!」




だから言ったじゃない。
無理やりしようとするから傷口開いちゃうでしょ。




「ほら、大人しくしてて」




「うぅ……ヤダ」




まだそんなこと言ってる。
焦らないで……これからたくさん時間はあるよ。




今日は添い寝でもしてゆっくりしようか…なんて言わせてもくれない。
ギュッと抱き締めてまだ私のスイッチを探してる。




「したい……」




耳に熱い吐息をかけ、いとも簡単に膨らみに触れてくるのね。
指でブラをずらし先端を固くする。
ホックを外そうと伸ばした手を止めたら甘い声で私を煽るの。




「瑠香さんが欲しい……今すぐ」




「待てないの…?」




「うん……いっぱい我慢した、もう限界」




「その言い方……ズルいね」




乱れた前髪を直してあげる。
キスするの必死に我慢してるこっちの身にもなってよ。
限界なのは同じか。








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