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不埒に淫らで背徳な恋

第12章 【エピローグ】











二ヶ月後。





「「結婚っ!?」」




「うーん、私からすると再婚なんだけどね。そういう運びになりました」




「「おめでとうございます!!」」




ようやく職場にも報告出来た。
想像以上に喜んでもらえて嬉しい限りで。
みなみちゃんなんかもう泣いてくれてる。




「ありがとう」




薬指に光る結婚指輪もマジマジと見られ
芸能人の記者会見かってくらい質問が飛び交うけどまだ報告しなければならないことが。




「福岡行っちゃうんですか?」




「あ、いや…それは」




「佐野っちに何てプロポーズされたんですか?」




「えっと、あの」




「佐野っちにした決め手は?」




「それはまた今度ね…?」




「職場恋愛憧れる〜!しかも遠距離!離れてから想いに気付くなんてドラマみたい!」




「あ、あのね、聞いて?」




「結婚しても仕事続けますよね?佐久間マネは今後取れるとしたら産休くらいですからね?ねぇ、部長!」




「おう、そうだな!いや〜めでたい!おめでとう!」




「あの、だからまだ話終わってなくて…!」




一気に盛り上がっていただいて申し訳ないんだけど、再び静寂を取り戻したところで私の口が開く。




「もう一つだけご報告があって、あの…これで結婚決めたわけではないんですけど妊娠もしています、まだ安定期でもなくこれからつわりとかやって来て会社にご迷惑をおかけするかも知れません」




「ギリギリまで働くんだろ?あっちに行くのか?」




「いえ、こっちで産みます。無事産まれたら行こうかと。なのでギリギリまで働かせてください」




「そうこなくっちゃ!本当におめでとう」




「ありがとうございます」





ちゃんとここに心臓も確認出来て命が宿った。
嬉しくて診察室で泣いたことは最大の秘密。
私と快くんの子供がお腹の中に居る。
不思議だけど何て心強いんだろう。




「やっぱり!最近雰囲気変わったなぁって話してたんです!そっか、それって母性だったのかも!?おめでとうございます!わ〜佐久間マネージャーがママだぁ!」




母性っ!?




そんなことある!?








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