ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第85章 初めの一歩
はぁ〜、やっと家に帰って来られた!
長い夏休みもあっという間だったな。
なんてセリフを口にするつもりだったのに、毎日毎日病室で過ごして、あまりにも長く感じる夏休みだった。
それでも、夏休みを数日残して退院できたから、まぁ良しとしなきゃだよね。
とリビングのソファーに座り込み、久しぶりの家の空気を味わうように深呼吸。
すると、一緒に帰ってきた五条先生が、
「ひな、晩飯までちょっと横になっとけ。帰ってくるだけでも疲れただろ、休んどいた方がいいぞ。」
と言って、キッチンで夕食作りに取り掛かろうとしてる。
「あ、大丈夫です!わたしも手伝います!」
とソファーを立つと、
「いいから。いきなりぶり返して病院戻りたいのか?」
と言われてしまい、ここは言う通り休んでおこうと、
「はい。」
大人しく返事をして寝室に来てみたら、