ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第87章 帰るまでが遠足
うぅ…。
ずっと車にいるせいか、さっきから頭が痛くて少し気持ち悪い。
七海「…ひなの?もしかして気分悪い?」
異変に気づいた傑が、ルームミラー越しにわたしを見る。
「少しだけ…」
夏樹「酔ったか?」
七海「とりあえず窓開けよう。」
と少し窓を開けてもらい、
「ありがとう。ちょっとマシ…」
七海「ごめん、渋滞長いから疲れたよね。横になって寝ときな。次のサービスエリアで休憩しよう。」
「大丈夫、すぐ治まると思うし。運転してないくせにごめんね…。」
と言ってたけど、頭痛も気持ち悪いのも全然治らなくて、そのうちお腹まで痛くなってきた。