
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第92章 決行日
「ひなの寝顔がかわいくて……、かわいいなって見てただけなんです。プレゼント置いても気付かずスヤスヤ眠ってるのが愛おしくて…気づいたらおでこにキスしてしまいました。はぁぁ…どうしよう……」
ため息をつくたびにソファーへ身を沈めながら、事の顛末をみんなに話す。
神崎「えっとー…寝てる彼女にこっそりキスするって、至極当然のことだと思うんだけど。」
工藤「だよな。何をそんなに項垂れてるんだ?」
「だって、ひなはまだキスの味を知らないんですよ?ひなの大事なファーストキスなのに、今までずっと堪えてたのに。はぁ…こんなに飲むんじゃなかった…。ひな病み上がりだし抑えてたつもりなんですけど、完全に酔ってました……」
藤堂「いや、今日そんな飲んでないし酔ってないから。お酒のせいにはしないの。」
神崎「そうそう。五条先生が本気で酔ってたらキスどころか襲ってるよ。笑」
藤堂「それにファーストキスって言ってもおでこでしょ?唇奪ってないなら大丈夫。だから、聖なる夜にそんな負のオーラ出さないで。笑」
「ひなにとってはおでこでもこれが初めてのキスなんです。それを寝てる間に勝手に奪うなんて…。」
工藤「五条先生、そんなロマンチストだっけ。ひなちゃんの純度が高すぎて感化されたか。」
「はぁ…、俺せっかく決めてたのに…。ひなの初めてのキスは、今度の誕…」
