ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第94章 First kissと…
「……いいんだな?」
「えっ?」
少しの間、五条先生が何も言ってくれなくて、
どうして黙っちゃったんだろう…
こんなわがままダメだったかな…
もう寝なさいって怒られるかな…
と不安になってたら、五条先生が何かをボソッとつぶやいた。
だけど、この大きな背中が壁になって聞き取れず、なんて言ったのか聞き返そうとしたら、
「……俺も。」
今度ははっきりそう言って振り向くと、
「俺も、まだ寝たくないし、終わって欲しくないっ…」
って、勢いよくわたしを抱きしめた。
と、思った次の瞬間…
ふわっ…
ぇっ…?
わたしは五条先生に押し倒された。