ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第94章 First kissと…
……どのくらい触れていたのか。
そんなに長くはないけれど、決して短くもない。
唇が離れていく感覚にゆっくりと目を開くと、
ドキッ…
すぐに五条先生と目が合って、優しく微笑んでくれた。
と思ったら、
ぁ、ぁゎ…
ぁゎぁゎ…
あゎわわわ!!!
また、五条先生の顔がゆっくりと近づいてきて、
「ま、待って…」
今度はギリギリのところでなんとか声を出せたけど…
ドキッ…!!!
は、ぁ、ゎゎ……はぁゎゎわわっ/////
五条先生の鼻とわたしの鼻が、触れるか触れないか…のところで止まってしまい、
「止めるなよ…」
唇も触れるか触れないか、スレスレのところで囁かれ、キスよりもこの寸止めの威力にわたしの心臓は過呼吸に陥った。