ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第102章 突沸
神崎「捕まえたっ!ひなちゃんどうしたの、何が嫌になっちゃった?先生たちのことが嫌い??でも、危ないから物は投げちゃダメね。ひなちゃんが怪我しちゃうから。よし、とりあえずベッドにごろんしようか!」
そう言って、暴れるわたしをひょいっと抱き上げる神崎先生。
神崎先生って、こんなにがっしりしてたんだ…。
黒柱の中じゃ末っ子キャラで、ちょっと子どもっぽい印象すらあったのに。
宇髄先生や工藤先生を見慣れていただけで、神崎先生も普通に背が高いし、筋肉しっかりだし、御見逸れした。
…って、何を考えているのだと、ハッとしたのも束の間。
ベッドに下ろされたわたしは、先生たち総出で押さえつけられる。
「嫌っ…!!離して!!嫌だって言ってるの!!」
「うるさい!暴れるなっ!お前が悪いんだろ!こんなことして!!」
藤堂「ごめんね。ひなちゃんの腕血が出ちゃってるから、嫌だけど治させてね。」
神崎「お利口さんしてたらすぐ終わるよ〜。」
怒鳴る五条先生は上半身を。
藤堂先生は針を抜いた左腕を。
神崎先生は左の足元を。
そして、宇髄先生は右半身を1人で押さえ、工藤先生は何やら右腕を触っている。