
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第110章 性交の証
えっ…?
「炎症って、どうしてまた……。手術とかになりますか…?」
膣内に炎症なんて言われると、嫌な思い出がよみがえる。
でも、
「いいや、大丈夫。このくらいならすぐ治るから、心配はしなくていい。特別治療も必要ないから、薬だけ塗らせて。」
宇髄先生がそう言ってくれて、ほっと胸を撫で下ろした。
そして、
「いっ…!」
「ひなちゃん、気持ち悪いけどちょっと我慢な〜。」
「い、痛い…っ!」
「ごめんな、染みるな。もう終わるから楽にしてて〜……ん、おしまい!」
「ハァハァ、いたっ…。」
炎症箇所に薬を塗ってもらい、
「2、3日これで様子見てみてな。もし痛みが引かなければ、またおいで。…というか、来るんだぞ?」
「…っ、は、はい。ありがとうございました。」
もう薬を塗られるのはごめんだな…。
と思っているのがバレたのか、釘を刺されて診察室をあとにした。
