ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第116章 神崎先生
"お疲れ" 19:30
"おはようございます!" 19:31
"今家か?" 19:32
"はい" 19:32
〜着信〜
「もしもし。」
「お疲れ、ひな。」
「おはようございます、五条先生。」
「晩飯食ったか?」
「はい。」
「ん。今日はどうだった?」
「また宿題をいただきました…。」
「ははっ。ひなすっかり気に入られてるな。」
「"ひなちゃん読んだ?"って、次から次と論文渡されるんです…。神崎先生がこんなだと思いませんでした…。」
「そうか?神崎先生は俺なんかより医学に熱心だし、厳しいぞ?」
「五条先生より厳しいようには見えませんが…。というか、そんな人はいないというか…。」
「んぁ?」
「あっ、いえ、なんでもないです…っ!」
「でもまぁ、神崎先生は見込みのあるやつにしか本気で指導しないから。そうやって課題を与えてくれるってことは、ひなはよくできるって期待してくれてるんだ。」
「うーん、そうなのかな…。」
「神崎先生も暇じゃないんだ。仕事とはいえ、伸び代のないやつに時間は割かないぞ。だから自信持って、神崎先生についていったらいい。」
「はい。ありがとうございます。」
「ん。…そしたら、俺そろそろ出勤するな。」
「あ、はい。いってらっしゃい…!気をつけて。」
「ありがとう。ひなも風呂入ってしっかり休むんだぞ。」
夜は五条先生が起きて家を出るまでの時間に連絡をくれて、電話で少し話せたりも。