
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第120章 大嫌いな言葉
「ひなちゃん、治療室行こう。」
ひなちゃんは静かに首を振る。
「いつなら出来そう?いつしたい?ひなちゃんが決めていい。」
「…ぅぶです。」
「うん?」
「大丈夫です…。」
「嫌なのはよくわかる。だから俺も無理にはしたくない。でも、お腹の痛み続くだろ?痛み止めでなんとか抑えてこの状態なんだ。治療しないことには対処療法もどこまで持つかわからない。熱も下がったし、他は良くなってきてるから、早く治療して痛み取らないか?」
「…くなぃ。」
「うん?」
「したくないです…。だってもう治療やったのに……生理も来たし、痛い治療もして…っ。」
「ひなちゃん。」
「頑張ったのに…ハァハァ」
「うん、頑張ってえらかったえらかった。」
「なんでまたすぐ治療っ、ハァハァ…」
「そうだな。ごめんごめん。」
「もうできなぃ…ハァハァ、やりたくないっ…!!」
