ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第2章 彼女の正体とDoctors
「宇髄先生から聞いたよ。創立者のひ孫だってな。医者の家系に生まれ育った子がこんなことになるなんて…。重度の喘息は放ったらかし、発育不良で脱水に貧血もある。まともに食事も与えられてなかったんだろう。身体中は傷やあざだらけって、本当、よくここまで生きててくれたよ。それに、お腹の打撲なんかは今朝殴られたんじゃないかって宇髄先生が。血管破裂してなくてよかったって。」
「警察も動いてますので虐待者はすぐ捕まるでしょうし、ここにいる限りもう安全なのですが…。」
「問題はこれからだな。心も身体も、彼女の傷は相当深いはずだから。治療も長引くだろう。もちろん、俺も宇髄先生もサポートに入る。」
「ありがとうございます。」