ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第2章 彼女の正体とDoctors
「悠仁ちょっと場所変わって、俺が診るよ。…ひなちゃんわかるー?苦しいね。ちょっともしもしするよー。」
そう言って、藤堂先生が病衣を捲ろうと、ひなの胸元に手をかけた瞬間…
ビクッ…‼︎
ひなはビクッとして身体を震わせ始めた。
「ッツ…い…ゲホッ…ハァハァ…や…ゲホッ…ハァハァ………」
「ごめんねひなちゃん、ちょっとびっくりしたかな?大丈夫怖くないよ。胸の音聴くだけだよー。」
今、ひなの意識はあまりないはず。
それなのに、ひなは触られるのが怖いのか必死に抵抗してる。
「ハァハァ…や…ゲホゲホッ……ハァハァ…めて…ゲホゲホゲホッ…」
「ひなちゃん大丈夫だからね。ゆっくり呼吸してみるよー。すぅーはぁーってできるかな?」
「ハァハァ…ゲホゲホゲホッ…や…ハァ…ハァハァ……だ…アッ…………」
「ひなちゃん、しっかり呼吸して!ひなちゃん!」
「ひな!?ひな!!」
「ハァ…ッ……ハァ………ハ…ァ………」
恐怖に怯えてさらに発作が激しくなったひなは、呼びかけに応じることなくまた意識を失ってしまった。