ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第37章 2度目の生理
「五条、ひなちゃんの状態は?」
病院に着くと、すでに宇髄先生が外で待っててくれてた。
「ベッドから起き上がろうとして床に倒れたようです。俺はその音で起きましたが、もうこの状態でお腹抱えてうずくまってました。意識はまだなんとか。それと、熱が9度超えてそうです。」
「熱出たか…、炎症起こしたかもしれんな。」
初療室までの廊下で宇髄先生に状況を伝える。
生理が来たことと、微熱があるけど問題なさそうというのは、昨日の夜黒柱には連絡してあったので、宇髄先生も把握してくれてる。
「よーし、エコー用意してー!すぐ体温と血圧確認して酸素もモニターしとけー!ラインは1番上手くて早いやつ取って、採血して点滴すぐ入れろー!」
初療室に入るや否や宇髄先生の指示が次から次へと飛ぶ。
スピード感を求められる状況とは言え、ライン取るの1番上手くて早いやつって…、めっちゃプレッシャーかけるな。
宇髄先生はどんな場所や状況でもスパルタ指導する。
それでも、スタッフ達も宇髄先生の指示に良く反応してる。
俺は私服のままなので、ひなを宇髄先生に任せそんな様子を部屋の隅で見ていた。