ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第55章 不穏な予感
「ねぇ、本当に飲めないの?それともわざと…?」
え…?
姫島さん、どうしてそんなこと言うの…。
「わ、わざとじゃないです…。」
「あらそう。それは悪かったわね。でもまぁ、もうすぐ藤堂先生来るし飲めないなら飲まなくていいわ。はい、熱測って。」
って、薬を1つも飲むことなく体温計を渡された。
「え…?でもお薬飲まなきゃ…。」
「どうせ飲めないでしょ?この薬が必要な人は他にもいっぱいいるんだから、無駄にしないで。」
「ご、ごめんなさい…。」
結局、それ以上怖くて何も言えなくて、大人しく体温を測った。
そして血圧も測られるけど、なんというか、腕をグッと引っ張られたりすごく雑。
まこちゃんみたいに声をかけてくれることもないし、ずっと怒ってて機嫌悪いみたい。